銀河鉄道の夜

貧しく孤独な少年ジョバンニが、親友カムパネルラと銀河鉄道に乗って美しく悲しい夜空の旅をする、永遠の未完成の傑作である『銀河鉄道の夜』や、『よだかの星』『オツベルと象』『セロ弾きのゴーシュ』など、イーハトーヴォの切なく多彩な世界に、『北守将軍と三人兄弟の医者』『饑餓陣営』『ビジテリアン大祭』を加えた14編を収録。賢治童話の豊饒な味わいをあますところなく集めた一冊。

新編 銀河鉄道の夜 (新潮文庫)

新編 銀河鉄道の夜 (新潮文庫)

銀河鉄道の夜を読むのは中学校に一度読みこれで2度目になります。昔にアニメでもやったことありますよね。本のほうは確か、休み期間中の読書感想文か何かで、嫌々読んだことがある程度だったような気がしますが。。
中でも本文中の先生の天の川の解説がとても良いです。
天の川を予め本当は川だったならと例えてうえで「天の川の水のなかから四方を見ると、ちょうど水が深いほど青く見えるように、天の川の深く遠いところほど星がたくさん集まって見えしたがって白くぼんやり見えるのです。」
ちょっと感動でした。
改めてこの作品を読むと、いろいろな星の話が出てきて面白いです。北半球で見られるはくちょう座北十字)、そして銀河鉄道の執着付近のサウザンクロス(南十字)と石炭袋。南半球で見られるケンタウルスの話が原稿が未完か紛失のため抜け落ちているのがちょっと残念ですね。
この作者は、星の話を題材にした作品が多く見られるんですよね。