カノープス

今日はカノープスの話。
カノープスりゅうこつ座*1という星座の星で、-0.7等星とシリウスに次ぎ全天で2番目に明るい星になります。
りゅうこつ座南天の星であるため、残念ながら全てを見ることはできませんが、その一部のカノープスなどは見えるときがあるようです。見えるといっても、東京付近で南中高度はおよそ2度程度です。日本の南端の沖縄でも11度程度。
北半球ではあまり高く昇ることのないこのカノープスは、かつてはその明るさよりも、南の地平線すれすれに現れる奇妙な赤い星として知られるようになりました。中国ではこの星を「南極老人星」や「寿星」と呼ばれています。南極老人とは、日本の七福神の寿老人あるいは福禄寿の元になった神様のことで、長寿をつかさどるとされてきました。そのため、この星を見ることは縁起がよいとされ、特に一目見ると寿命がのびるという話が有名です。



この画像はStella Theater Proを使用して作成しています。


カノープスの見つけ方としては、オリオン座のペテルギウスとシリウスの間を下に辿っていく方法が一般的のようです。おおいぬ座シリウスとその足を辿っていくのでもいいような感じがします。
カノープスは高度が低いため南方面が地平線付近まで見えることが大事になってくるようですね。多分見えても1〜2時間程度でしょうか。まだ見た事がないので分かりませんが。。
来週辺り天気が良ければちょっと狙ってみようと思ってます。

*1:かつては「アルゴ座」と呼ばれる巨大な星座の一部でした。アルゴ号は、ギリシャ神話に登場する船の名前です。