星守る犬

朽ち果てた車の中で寄り添うように、男性と一頭の犬の遺体が発見された。鑑定の結果は男性が死後1年。だが犬は死後わずか3ヶ月。この時間差が意味するものとは? それは哀しくも愉快な一人と一頭の、残されたわずかな“生”を生き抜く旅の終着点―。

星守る犬

星守る犬

この本の表紙からは想像できないのですが、中身は少し悲しいお話となります。
結局拾ってきたみくちゃんよりもご飯をくれるおかあさんよりも、散歩に連れて行ってくれるおとうさん。
みくちゃんは遊んでくれなくなり、ご飯を与えるのがお父さんの方が多くなり、散歩は変わらずにおとうさん。何だか現代のおとうさんを感じさせられますね・・・。
最後の方の「ハッピー・・・ありがとう・・・」には、ぐっ…っとくるものがありました。結局最後まで一緒だったから良かったのかな。電車の中で読まなくて良かったです。。
本にも意味が載ってましたが、「星守る犬」の意味は、
犬が星を物欲しげに見続ける姿から、手に入らない物を求める人のことを表すことわざのようです。
ここでいう「守る」は、見つめるの意になるようですね。