魔球

9回裏2死満塁、春の選抜高校野球大会、開陽高校のエース須田武志は、最後に揺れて落ちる“魔球”を投げた!すべてはこの1球に込められていた……捕手北岡明は大会後まもなく、愛犬と共に刺殺体で発見された。野球部の部員たちは疑心暗鬼に駆られた。高校生活最後の暗転と永遠の純情を描いた青春推理。

魔球 (講談社文庫)

魔球 (講談社文庫)

面白かったです。切ない、そんな言葉がぴったりですね。天才投手「須田武志」の家族への愛情に気づいたとき、ジーンとくるものがあります。東野圭吾さんの作品はよく読むのですが、今までで一番良かったかも。解説でもあるのですが、「兄貴はいつも一人だった」。その言葉がとても心に残りました。 終盤あたりからは人がいないところで読むことをお勧めします。