クラインの壷

なかなか面白かったです。でも、最後は多少消化不良の面もあるかな。


ゲームブックの原作募集に応募したことがきっかけでヴァーチャルリアリティ・システム『クライン2』の制作に関わることになった青年、上杉。アルバイト雑誌を見てやって来た少女、高石梨紗とともに、謎につつまれた研究所でゲーマーとなって仮想現実の世界へ入り込むことになった。ところが、二人がゲームだと信じていたそのシステムの実態は…。現実が歪み虚構が交錯する恐怖。


クラインの壺 (新潮文庫)

クラインの壺 (新潮文庫)



メビウスの輪クラインの壷って知ってますか。
メビウスの輪は、面の一方をたどっていくと、いつのまにかスタート地点の裏側に戻ってしまう。裏表の概念のない図形です。
メビウスの輪が二次元の概念に対して、クラインの壷は4次元の概念(世界)になります。
ちょっと勉強になりました。


参考:
●クラインの壷